吸湿・紫外線の影響

ABS、PLAのフィラメントの天敵といえば、吸湿と紫外線です。長い間使用していなかったフィラメントを久しぶりに使用しようとしたときに、変色していたり、造形途中でフィラメントが折れてしまったりした経験はないでしょうか。これらは吸湿や紫外線の影響によるものです。

【吸湿がもたらす悪影響】

ABS、PLAのフィラメントは空気中の湿気を吸収する性質を持っています。一旦吸収された水分は脱水しにくいため、PLAでは加水分解が進行しフィラメントが折れやすくなります。また、造形中の加熱によりノズル内で気泡が発生するため、造形物の見栄えが悪くなってしまいます。

◎ 比較:吸湿フィラメント

吸湿したフィラメントは、ノズルで加熱されると内部の水分が発泡し、気泡が混ざった状態で押し出されます。このため造形物の表面はデコボコやザラザラになり、またノズルからの漏れが多くなるため糸引きも多くなります。
  • 吸湿前吸湿後
  • 吸湿前吸湿後
  • 新品フィラメント開封時の含水率 (弊社測定)

【紫外線がもたらす悪影響】

紫外線は太陽光や蛍光灯の光に含まれており比較的大きなエネルギーを持っています。フィラメントを紫外線にさらし続けていると樹脂の結合が直接破壊され変色したりフィラメントが折れやすくなってしまいます。 では、実際に吸湿させたフィラメントと紫外線(ブラックライト)を照射したフィラメントを比較し、どのような違いがあるか見てみましょう。

◎ 比較:紫外線照射フィラメント

フィラメントのなかでもABSは比較的紫外線に弱いため、長時間さらしておくと変色、劣化を起こします。下の写真は通常のABSとブラックライト(370nm)を長時間照射したABSの写真です。


通常の太陽光や蛍光灯では短時間にここまで極端に変化することはありませんが、ブラックライトを照射した部分が変色しているのが分かります。
また、変色とともにフィラメントの伸び率が大幅に低下し、非常に折れやすい状態になっています。
造形の品質を高めるためには
・吸湿しておらず紫外線にあたっていないフィラメントを購入し、
・湿気と紫外線をさえぎって保管することが大切です。

MEISEI 3D Prinstarは、出来上がったフィラメントを直ぐにアルミバッグで真空包装し、工場品質をそのままお客様にお届けしています。